由木の小さな歴史の痕跡を探しておさんぽ

地域のまつりと祈り

由木で迎える新しい年2026|東京都八王子市 由木地域

年の瀬の空気が、少しずつ澄んでくる頃。
由木のまちでも、新しい年を迎える支度が静かに進みます。

初詣というと、大きな神社や賑やかな参道を思い浮かべがちですが、由木では、それぞれの地域に寄り添うように、その土地の鎮守として、年のはじまりを迎えています。

今回は、お囃子の奉納が行われる神社を中心に、由木地域の初詣の風景を、少しだけご紹介します。

■ 南大沢八幡神社

▲南大沢八幡神社

南大沢のご鎮守として、元旦から多くの人が訪れる神社です。

境内には巫女さんの姿があり、南大沢囃子連によるお囃子が奉納されます。
参拝の列はアウトレット方面まで続くこともあり、由木地域のなかでも、とりわけ賑わいを感じる場所です。

甘酒の振る舞いや、毎年恒例の「南大沢四社寺スタンプラリー」も行われ、地域の人たちが工夫しながら、新年を迎えている様子が伝わってきます。

南大沢四社寺スタンプラリー詳細はコチラ

▲南大沢八幡神社神楽殿:夏まつりの様子

▲南大沢八幡神社神楽殿:夏まつりの様子


■ 上柚木愛宕神社

▲上柚木愛宕神社:夏祭りの境内の様子

上柚木を見守ってきた、愛宕神社。
今年は、囃子連の会長が急逝されるという出来事があり、お囃子の奉納を控える話も出ていました。

それでも、「お囃子の継承を訴え続けてきた会長のためにも」という声があがり、例年どおり、元旦に神前でお囃子が奉納されることになったそうです。

いつも明るく、家族のようなあたたかさのある上柚木囃子連のみなさん。
その音が響く時間には、この土地で積み重ねられてきた関わりと時間が、確かに宿っています。

▲上柚木囃子連の獅子舞

▲上柚木愛宕神社:夏祭り宵宮の様子


■ 鑓水諏訪神社

▲鑓水諏訪神社

鑓水のご鎮守である諏訪神社では、元旦祭ならではの演目が奉納されます。

春や夏の祭りとは異なり、新年に向けた特別な構成になるのが特徴です。
例年は金色の獅子舞が登場しますが、現在は修理中とのこと。

それでも、由木のほかの地域では見られない「面」を用いた踊りや、独自の演目があり、見応えがあります。

近年は、次の世代を担う子どもたちも育ってきており、今年の奉納にも、自然と期待が集まります。

▲鑓水諏訪神社:春の大祭の様子

▲鑓水諏訪神社:春の大祭の様子


■ 大塚八幡神社

▲大塚八幡神社

大塚のご鎮守である大塚八幡神社。
ここでも、元旦にはお囃子が奉納され、金色の獅子舞が登場する年が多くあります。

大塚八幡神社は、由木地域の中でも、日野や多摩と隣接する場所にあります。
そのため、由木の内側だけで完結するのではなく、外の文化や気風が、自然と混ざり合ってきました。

由木地域の中でも、多摩や日野など、外からの影響を受けた独特の雰囲気を持つ神社として知られています。

少しチャキチャキとした、江戸っ子のような空気感。
そうした土地柄は、お囃子の調子や、境内に流れる気配にも、さりげなく表れているように思います。

▲大塚八幡神社:夏の例大祭 宵宮の様子

▲大塚囃子連:金色の獅子舞


初詣という、年に一度の風景

由木地域では、お囃子の奉納は元旦のみという神社がほとんどです。
甘酒の振る舞いやお札の授与は、三が日のあいだ行われることが多いようです。

氏子の高齢化が進むなかで、由木の各地では、それぞれの神社が工夫しながら、この日を迎えています。

長く守られてきた伝統。
これから少しずつ変わっていく部分もあると思います。

けれど、その変化も含めて、「いま、この土地で迎えられている初詣」として、そっと心に留めておきたいと感じています。

どこへ行くかを決めなくても。
歩きながら、音に導かれて立ち寄ってみるのも、由木らしい新年の迎え方かもしれません。

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