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歴史・文化施設

本町田遺跡公園 | 東京都町田市

今回気まぐれに訪れたのは「本町田遺跡公園」。
古代から近世にかけての多様な歴史を反映していて、考古学的研究において重要な場所となっています。
発掘時期は1967年〜1968年。
藤の台団地造成にともなう発掘調査で、
・縄文時代前期の住居跡4軒
・弥生時代中期の住居跡7軒
が見つかり、その一部が史跡として保存されています。
現在は縄文、弥生時代の住居各1軒が復元され、内部も見学することができます。

本町田遺跡公園

地形と自然環境

縄文・弥生時代の集落跡が見つかり、発掘調査の後に本町田遺跡公園として整備されていて、公園内には縄文と弥生それぞれの時代の住居を復元・展示しており、実際に入って見学することも可能。
室内は思ったよりも大きな空間となっており、ロフトのような収納スペースなども利用して、快適に過ごすことができそうです。

本町田遺跡は、多摩丘陵の一部に位置していて、この地域は標高が約50メートルから100メートルの間程であり、比較的緩やかな丘陵地帯が広がっています。遺跡の周辺には、古代から中世にかけて利用されたと思われる自然資源が豊富であったと思われ、遺跡の近くを流れる鶴見川は、古くから人々の生活に欠かせない水源として利用されてきたようです。川沿いの肥沃な土地は農耕に適しており、農業活動が盛んに行われていたと考えられています。
町田市は、温暖湿潤気候に属していて、四季がはっきりとしており、年間を通じて降水量が多く、八王子が晴れていても、町田駅周辺だけ大雨なんてこともよくある光景です。このような気候条件は、古代から現代に至るまでの人々の生活や農業活動に大きな影響を与えてきたのではないでしょうか。特に稲作をはじめとする農業は、この地域の主要な産業であったとされています。

アクセス

施設名本町田遺跡公園
所在地〒194-0032 東京都町田市本町田3455
入園料無料
開園時間午前9時から午後4時30分
休園日月曜日
※祝日・振替休日にあたるときは開園してその翌日休園
※年末年始(12月28日から1月4日)
※その他(整備期間中など)
駐車場あり
※7台分
交通アクセス[バス利用の場合]
・町田バスセンター11番乗り場から、藤の台団地行き・鶴川団地行き・鶴川駅行きバスで、「市立博物館前」下車、徒歩7分。
・小田急線鶴川駅1番乗り場から町田バスセンター行きバスで、「市立博物館前」下車、徒歩7分。
・小田急線玉川学園前駅北口のバス乗り場から、町田市地域コミュニティバス(玉ちゃんバス)の北ルートで「朝日公園」下車、徒歩15分。
公式サイト町田市ホームページ内

町田市内には遺跡がたくさん

町田市には代表的な遺跡が12箇所もあるということをご存知だろうか。
市として保存や展示している箇所がそれだけということで、細かい遺跡も含めるともっと多くあり、散歩やサイクリングをしていて「お!?」となることも多い地域だ。
町田市が配布している「町田市遺跡MAP」を参考に、少しずつ遺跡巡りをしている。

町田市考古資料室webサイトよりスクリーンショット(24.05.25閲覧)

遺跡名所在地
田端環状積石遺構東京都町田市小山町3112-2
小山田1号遺跡東京都町田市小山田桜台2丁目16-32
忠生遺跡B地区東京都町田市根岸町1006-5
木曽中学校遺跡東京都町田市木曽西2丁目4-9
本町田遺跡東京都町田市本町田3455-36
高ヶ坂石器時代遺跡 八幡平遺跡東京都町田市高ヶ坂2丁目2
高ヶ坂石器時代遺跡 牢場遺跡・稲荷山遺跡東京都町田市高ヶ坂2丁目43
平和台遺跡東京都町田市能ヶ谷7丁目25
三輪白坂横穴群東京都町田市三輪町1720-1
三輪南遺跡A-9地点東京都町田市三輪緑山3丁目14
西谷戸横穴墓郡東京都町田市三輪緑山1丁目25-8
下三輪玉田谷戸横穴墓郡東京都町田市三輪町897

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