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[金沢]足軽資料館

乗り物酔い対策で遠回りの旅路

国際平和美術展出展のため、東京から金沢へとやってきた。
私は体質なのか、昔から乗り物酔いが酷くて、乗り物での移動が全般的に苦手。
その中でも車と新幹線は特に苦手なので、ルート選びは重要だ。
以前京都へ行った時には、新幹線酔いでカメラを持って歩くのもやっとの状態で悔しい思いをした反省から、今回は新幹線の乗車時間をなるべく短く、そして私自身がワクワクするようなルートとなることを目指した。
そして新横浜→名古屋(東海道新幹線)名古屋→金沢(特急しらさぎ)で行くことに。

結果から言えば、このルートは私に合っていた。
途中で琵琶湖も見えたし、平らな土地には田畑が広がり、場所によっては山深くなることもある。
北陸新幹線よりもはるかに長い時間がかかるが、台風接近の影響で雲の流れが早く、いつまで見てても飽きない。
私にとっては興奮の連続であった。
※以下は特急しらさぎの車窓からの景色を撮影した映像

金沢駅到着後荷物を預けて散策へ

およそ4時間の長い道のりだったが、無事に金沢駅に到着。
事前に予約していた駅近くのホテルへ荷物を預けて、いよいよ散策開始。

気温は手元のアップルウォッチに35℃とある。
長時間の移動で疲れた身体には堪えるが、2泊3日の行程の中でなるべく多く回りたいところ。
日傘とスポーツドリンクを握り締め、足軽資料館へと向かう。

金沢最古の用水

Googleマップによると目的地までの道のりは、徒歩約20分で距離にするとおよそ1.5km。
しばらくは、あまり日陰のないアスファルトが続くが、用水路が見えてきたら資料館まではあと少しだ。
資料館のすぐ側を「大野庄用水」が流れていて、豊かな水量が35度を超える酷暑の中でも涼を感じることができる。

金沢市内には、現在も大小合わせて55の用水路があり、その中でも大野庄用水は最も古いものといわれている。
用水路の役割は多岐に渡り、田畑の農業用水として利用される「灌漑」や雪が降った際の「融雪」はもちろんだが、物資運搬の役割も大きかったようだ。実際、金沢城築城にも大きな役割を果たしている。

金沢市公式ホームページ参照

大野庄用水
金沢で最も古い用水で、富永佐太郎によって完成したと伝えられている。灌漑、物資運搬、防火、防御、融雪などの多目的用水ですが、金沢城の築城に大きな役割を果たしたと伝えられています。旧宮越(金石港)から大量の木材を運ぶために造られたことから、御荷川(または鬼川。おにがわと読む)とも呼ばれていました。
かつての取水口は、犀川大橋の下流部右岸地点でしたが、現在は犀川桜橋の上流右岸地点で取水しています。長町武家屋敷周辺では、土塀沿いを流れ、時折ホタルも見かけられます。
大野庄用水は、藩政期以来、生活に密着し、金沢のまちなみに潤いと独特の風情を醸し出しています。

「大野庄用水」案内板より

足軽資料館「清水家」

足軽というのは、いわゆる歩兵のこと。戦国時代には弓や鉄砲などを部隊を編成し活躍したが、江戸時代になると武士階級の最下層に位置付けられ、その暮らしは決して楽なものではなかったようだ。
自宅を囲う生垣を着火の材料として使用したり、玄関前にある大きなきは胡桃やみかんなど、実のつくものが植え、小さな庭に畑を耕して自給自足の慎ましい生活をしてた。

武士の家は、広い敷地を囲う土塀が道に沿って長い連なりをみせ、入口には家格に応じた門構えが設けられています。これらの「屋敷構え」は、武士階級にだけが許されたものであり、当時のたたずまいを今に伝えています。

「足軽資料館」案内板より

施設概要

営業時間9:30~17:00
料金無料
定休日無休
所要時間およそ20分
アクセス[車の場合]
・金沢駅から約10分
・金沢西ICから約15分、金沢東IC・金沢森本ICから約20分
[公共交通機関の場合]
・城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「香林坊」バス停から徒歩約5分
・まちバス「香林坊大和・アトリオ」「香林坊東急スクエア・日銀前」バス停から徒歩約5分
・金沢ふらっとバス長町ルート「聖霊病院・聖堂」バス停から徒歩約1分
駐車場なし
※近隣に市営の観光駐車場あり
TEL076-263-3640

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