2024年10月7日、第5回ぶら散歩は「小山内裏公園サンクチュアリ」を訪ねる特別な散歩となりました。
普段は立ち入ることのできない自然保護エリアへ、パークセンターの許可を得て、センター長の案内で足を踏み入れる貴重な機会です。参加者は12名。探検気分を胸に、秋晴れの空の下でスタートしました。
ヘルメットを装着して、いざ探検へ
この日は前日までの雨が嘘のように晴れ渡り、青空が一面に広がる絶好の散歩日和。
参加者たちはヘルメットを装着し、普段とは一味違う「探検隊」としてサンクチュアリへと向かいました。
足元の状態が心配されましたが、思いのほか歩きやすく、皆笑顔で出発。森の中へ入ると、涼やかな空気と木漏れ日が出迎えてくれました。

[写真解説]互いに声をかけながら、ヘルメット装着をサポートし合う参加者たち。
緑のトンネルを進む静かな時間
サンクチュアリ内は整備が最低限にとどめられており、ありのままの自然が残されています。
歩みを進めるたび、野鳥のさえずりや風に揺れる葉音が耳に心地よく響きます。足元にはドングリや栗のイガなど秋の気配も。
参加者同士、自然観察をしながら歩く時間は、まるで自然教室のようなひとときでした。

[写真解説]気づきの共有が自然と生まれるフィールドワークのひと場面。何かを発見した声があればそこに集まって共有するなど、それぞれの分野を持ち寄って、ひとりでは気づけないところまで見ることができました。

[写真解説]落ち葉の下には栗やドングリ──足元にも秋の便りが。
小さな命の息づく大田川源流と出会う
今回の目的のひとつは、大田川の源流を探し当てること。
森の奥でついに見つけた湧き水は、控えめながらも確かに流れ始める川の誕生の姿でした。
「まさかこんな身近なところに源流があるなんて」と、驚きと感動の声があちこちから上がります。

[写真解説]岩の隙間から静かににじみ出る水──大田川の源流点。
自然の中で広がる会話と新しい発見
散策中は歴史談義だけでなく、植物や昆虫、野鳥などの話題も飛び交いました。
参加者の中には自然観察に詳しい方もおり、知識を共有し合う場面も。ぶら散歩が地域の歴史だけでなく、自然を介した交流の場としても広がりつつあることを感じさせました。

[写真解説]気づきを語り合いながら歩くことで、散策がさらに深まります。
参加者同士の交流も深まる
探索を終え、無事にパークセンターに戻ってきた一行。
ヘルメットを返却しながら「楽しかった」「またこういう探検もしたいね」と話す参加者たちの表情は、満足感に満ちていました。
今回の散歩は、身近な自然の奥深さを再認識する貴重な機会となりました。

[写真解説]ヘルメットを被るだけでふしぎと大冒険に行ってきた気分になれます。ちょっぴり名残惜しい、終わりのひととき。
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次回予告
次回もまた、地域の歴史や自然、人との出会いをテーマに歩みを続けていきます。詳細は決まり次第、サイトやLINEにてお知らせしますので、どうぞお楽しみに!
参加方法・会場案内
「ぶら散歩」は、毎月第2月曜日に定例会を行っています。どなたでもお気軽にご参加ください。
開催日時 | 毎月第2月曜日 15:30〜17:00 |
会場 | 子育て広場「いずみ」 〒192-0364 東京都八王子市南大沢5-12 |
アクセス | 南大沢駅より徒歩12分 または 京王バス「だいり谷戸公園」下車 徒歩5分 |