ひと夏の工夫──午前中の涼しさを活かして
2024年7月29日、第4回ぶら散歩は、記録的な暑さが続くなかですが、みんなで知恵を絞った結果、午前中に実施する形となりました。
集合は多摩センター駅。駅構内の印象的なステンドグラスの下に集まったのは、前回定例会参加者を中心とする総勢12名。前回の座談会を通じてすっかり顔馴染みになった皆さんは、自然と和やかに声を掛け合いながら出発しました。

[写真解説]集合場所は京王多摩センター駅のステンドグラス前。暑さ対策もばっちりで、会話も自然と弾みます。
学びの場、東京都埋蔵文化財センターへ
最初の目的地は、東京都埋蔵文化財センター。
ここでは多摩ニュータウン造成工事に伴う数々の発掘調査の成果が紹介されています。展示室では、館内ガイドを務めた参加者のひとりが、発掘された土器や古代の生活道具について解説。
皆さんも時に質問を交えつつ、真剣な眼差しで耳を傾けていました。
特に縄文時代や弥生時代の展示は、地域の成り立ちを感じさせる内容で、地元を知るというぶら散歩の会にぴったりのテーマです。
普段の散歩とはまた違った、じっくりと学びを深めるひとときとなりました。

[写真解説]発掘調査の成果をじっくりと見学する参加者たち。多摩地域の歴史に耳を傾けるひととき。

[写真解説]展示室で目を引いた女神像。時代を越えて語りかけるような存在感。

[写真解説]昭和〜平成の時代を感じさせる旧型Macintoshが出迎えるエントランス。展示の入口にも歴史がにじみます。

[写真解説]展示の合間に交わされる会話も、ぶら散歩の醍醐味のひとつ。

[写真解説]「初めて来た」と話す声も多く、興味深く見学する姿があちこちに。
企画展「多摩ニュータウンと鉄道」で時代をたどる
続いて訪れたパルテノン多摩では、「多摩ニュータウンと鉄道」の企画展が開催中でした。
懐かしさを誘う航空写真や路線図に、参加者たちは「このあたりは昔は何もなかったよね」「開発が進んで景色がすっかり変わった」などと、かつての記憶を語り合います。
年代別に比較できる展示は、自分たちの人生とも重なるようで、思い出話が自然と広がる場面が印象的でした。

[写真解説]企画展「多摩ニュータウンと鉄道」の会場へ。懐かしい風景写真が記憶を呼び起こします。
散策後も続く、親睦と交流
暑さを考慮して短時間で終えた見学後は、希望者で昼食をともにし、さらに交流を深めました。
普段は歴史の話題が中心ですが、この日は趣味や日々の暮らしなど、少しプライベートな会話も弾み、互いをより深く知るきっかけになったようです。
「こうして顔を合わせて話すと、ますますこの会が楽しみになるね」
そんな声も聞かれ、暑さのなかでの開催にもかかわらず、笑顔があふれる一日となりました。

[写真解説]無理なく、楽しみながら。暑さの中でも笑顔が絶えないぶら散歩のひとコマです。
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次回予告
次回もまた、地域の歴史や自然、人との出会いをテーマに歩みを続けていきます。詳細は決まり次第、サイトやLINEにてお知らせしますので、どうぞお楽しみに!
参加方法・会場案内
「ぶら散歩」は、毎月第2月曜日に定例会を行っています。どなたでもお気軽にご参加ください。
開催日時 | 毎月第2月曜日 15:30〜17:00 |
会場 | 子育て広場「いずみ」 〒192-0364 東京都八王子市南大沢5-12 |
アクセス | 南大沢駅より徒歩12分 または 京王バス「だいり谷戸公園」下車 徒歩5分 |